さかのぼり 食品衛生 年表

 北海道大学名誉教授・日本食品分析センター顧問
一色賢司

2025年6月16日更新

変化は続く、いつまでも

環境などの変化に対応しながら、工夫を加えて、食生活は改善されてきました。現在の食品安全はリスクの存在を前提として、管理が行われています。「君子危うきに近寄らず」と言われる一方で、「虎穴に入らずば、虎子を得ず」とも言われます。「毒があるものは食べない」とリスク回避ばかりしていたら、新人類も絶滅していたと思われます。「どのように、どれだけの量を食べれば良いのか」という確率的な概念を取り入れて、餓死などを含むリスクを分散させて、食生活を送っています。

ご先祖から受け継いだ加工・調理技術も発展させてきました。やがて遠方の食べ物も入手できるようになり、安定的な食料調達や保存の手段も増えました。フードチェーンの拡大に伴い、新たな食生活を経験することになりました。

食生活も、教訓を得ながら改善され、変化しています。嫌なことは忘れないと生きて行けないのも事実で、全てを覚えておくことはできません。「気になる前例」があれば、後悔しないように調べて、必要な対策を講じてください。「前例のある失敗」を、繰り返さないように参考にしていただけたら幸いです。